AUG· 18 · 2025

「58万円のトイレ」と「11万円のトイレ」何が違う？｜お客様の要望で変わるリフォームの価値

こんにちは！Bossブログ編集部のUEです。

トイレのリフォームを検討されているお客様から、「他社さんだと〇〇万円だったけど、そちらはなんで高いの？」というご質問をよくいただきます。

つい先日も、当社が15万円でご提案したトイレリフォームが、他社さんの11.5万円というお見積もりの方が安かったため、失注してしまいました。たった3.5万円の差で、とても悔しい思いをしたばかりです。

しかしその一方で、別の既存のお客様は、TOTOの高級トイレ「レストパル」の交換と内装リフォームに、58.3万円の費用をお支払いくださいました。

この3.5万円の差と、40万円以上にもなる差は、一体何から生まれるのでしょうか？今回は、この価格差の裏にある「お客様がリフォームに求める本当の価値」について、当社の事例をもとに正直にお伝えします。

事例1：価格重視のお客様が選んだ11.5万円のトイレ

このお客様は、既存のトイレが故障してしまい、「とにかく動くトイレに交換したい」というご要望でした。できるだけ費用を抑えたい、というお考えから、複数のリフォーム会社から相見積もりを取られていました。

当社がご提案したお見積もりは15万円。他社は11.5万円でした。その差額は3.5万円。

なぜ他社は安かったのか？考えられる理由はいくつかあります。

商品のグレードが最低限
- 当社が提案した機種よりもさらに安価な、普及価格帯のトイレだったのかもしれません。
最低限の工事内容
- 既存の便器を取り外し、新しい便器を置く「交換工事」のみで、壁や床の補修は含まれていなかった可能性があります。
見えないコストの差
- 職人さんの手間賃や、会社としての諸経費がギリギリまで抑えられていたのかもしれません。
- あるいは、見積もりの段階では含まれていない追加工事費が、後から請求される可能性もあります。

このお客様が求めていたのは、「故障したトイレを動くものに直す」という最低限の目的達成でした。安心感やアフターサービスといった「目に見えない価値」よりも、とにかく「安く済ませる」ことを優先された結果だと感じています。

一方、このお客様は、長年使い続けたトイレ空間を「一新したい」「カタログに載っているこのイメージにして！」という明確なご希望がありました。トイレをただの「用を足す場所」ではなく、もっと快適で、リラックスできる「特別な空間」にしたい、とお考えでした。

このお客様がご契約くださった58.3万円の内訳は、大きく分けて以下の2つです。

高機能トイレ「TOTO レストパル」
- このトイレの最大の魅力は、便器の後ろにキャビネットが付いていること。トイレットペーパーや掃除道具がすっきり片付き、生活感のない美しい空間が実現します。手洗い器もデザイン性が高く、お掃除も簡単です。
空間全体のフルリフォーム
- トイレの交換だけでなく、壁や天井のクロスを張り替え、床も新しいものに張り替えました。さらに、照明器具やタオルリング、ペーパーホルダーといった小物も一新することで、統一感のある、まるで新築のような空間に生まれ変わりました。

このお客様が求めていたのは、「ただのトイレ交換」ではありませんでした。58.3万円という費用は、単なるモノの代金ではなく、「快適で理想的な暮らし」を実現するための投資だったのです。