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実家の親御さんのためにガスコンロからIHへ!安全・快適キッチンの実現

実家の親御さんのためにガスコンロからIHへ!安全・快適キッチンの実現

上野 勲 Isao Ueno

先日、友人から「実家の親のキッチンのガスコンロが古くなって調子が悪いから、この機会にIHクッキングヒーターに交換したいんだけど、手伝ってくれない?」と相談がありました。ご高齢の親御さんの安全を考えると、火を使わないIHコンロは非常に良い選択ですよね。私も喜んでお手伝いすることにしました。

今回は、その際の施工事例と、特に多くの方が誤解しやすい**IHコンロ設置に必要な「専用回路」**について、私自身が学んだポイントを交えながらご紹介します。

きっかけは親御さんへの想い「安全で使いやすいキッチンを」

友人のご実家では、長年ガスコンロを使用されていましたが、点火しづらくなったり、火力の調整が難しくなったりと、老朽化が進んでいたそうです。 「火の消し忘れとかも心配だし、掃除も楽になるからIHが良いんじゃないかと思って」と友人。確かに、IHクッキングヒーターには以下のようなメリットがあり、特にご高齢の方には安心です。

  • 火を使わない安全性:立ち消えや不完全燃焼、ガス漏れの心配がない。
  • お手入れが簡単:トッププレートがフラットなので、吹きこぼれてもサッと拭くだけ。
  • 夏場も涼しく調理:火を使わないので室温が上がりにくい。
  • 高火力で高効率:熱効率が良く、お湯も早く沸く。

これらのメリットを伝え、親御さんもIHコンロへの交換に前向きになってくれました。

【落とし穴!】既存のオーブン用コンセントは使える?100Vと200Vの大きな違い

交換するIHコンロを選び、いざ設置という段になって、私が最初に確認したのは電源でした。幸い、ガスコンロの下には電子オーブンがあり、そのためのコンセントが設置されていました。 「これを使えば、新たに配線工事をしなくても大丈夫そうだね!」 当初、私はこのように考えていました。しかし、これが大きな勘違いだったのです。

後日、電気工事に詳しい専門の方に確認したところ、衝撃の事実が判明しました。

「IHクッキングヒーターの多くは200Vの専用回路が必要で、電子オーブン用の100Vコンセントは使えませんよ。電圧だけでなく、配線の太さも全く違いますから危険です。」

そうなんです。一般的な電子オーブンは100Vで動作しますが、多くのIHクッキングヒーター(特に2口以上でグリル付きのもの)は、大きな電力を必要とするため200Vの専用回路が必須となります。

  • 電圧の違い:100Vと200V
  • 必要な電流量の違い:200VのIHコンロは大きな電流を必要とします。
  • 配線の太さ:大きな電流を安全に流すためには、より太い電線が必要です。100V用の細い電線で200VのIHコンロを使用すると、電線が発熱し、最悪の場合、火災につながる危険性があります。

「既存のコンセントを流用できる」という私の甘い見通しは、ここで完全に覆されました。改めて、電気の知識の重要性を痛感した瞬間です。

なぜIHコンロには「200V専用回路」が必要なのか?

IHクッキングヒーターは、パワフルな火力を実現するために多くの電気を消費します。 例えば、一般的な200VのIHクッキングヒーターの総消費電力は4.0kW~5.8kW程度です。これを電流に換算すると20A~30A近くになります ( なので、。5800W / 200V = 29A)。

もし、これを100Vの回路で賄おうとすると、単純計算で倍の電流 (58A) が必要となり、家庭用の一般的な配線 (15Aや20A) では到底対応できません。そのため、分電盤からIHクッキングヒーター専用に太い電線で直接配線する「専用回路」の増設工事が必要になるのです。

今回のケースでは、幸い分電盤に空きがあり、壁内を通すなどしてキッチンまで新たに200Vの専用配線を引き込む工事を行いました。壁の材質や距離によっては工事が大変になることもありますが、安全のためには絶対に妥協できないポイントです。

専用回路工事を経て、無事にIHコンロへ交換完了!


↑今回はガスオーブンの撤去処分し下に開きドアですが収納BOXを設置

紆余曲折ありましたが、専門の電気工事業者の方に200V専用回路の増設工事を依頼し、無事にガスコンロからIHクッキングヒーターへの交換が完了しました。 新しいIHコンロは、見た目もスッキリし、操作も簡単。何より火を使わない安心感から、友人の親御さんも大変喜んでくださいました。「掃除が本当に楽になった!」とのお言葉もいただき、お手伝いできて本当に良かったです。

ガスコンロからIHコンロへ交換する際の注意点まとめ

今回の経験から学んだ、ガスコンロからIHコンロへ交換する際の主な注意点をまとめます。

  1. 電源の確認
    • 200V専用回路の有無:ほとんどの場合、新たに設置が必要です。
    • 分電盤の空き状況:専用回路を増設するためのブレーカー設置スペースがあるか。
    • 契約アンペア数:IHコンロ導入により全体の電力使用量が増える場合、電力会社との契約アンペア数の変更が必要になることもあります。
  2. 設置スペースの確認
    • 現在のガスコンロの開口寸法と、新しいIHコンロの寸法が合うか。
    • 合わない場合は、キッチンカウンターの加工が必要になることも。
  3. ガス管の処理
    • ガスコンロを撤去した後、ガス管の閉栓処理が必要です。これはガス会社または有資格者が行う必要があります。
  4. 業者選び
    • 電気工事(専用回路増設)と設備工事(コンロ交換)の両方に対応できる業者か、それぞれ専門業者に依頼するか検討しましょう。
    • 必ず有資格者による工事を依頼してください。

まとめ:安全・快適なIHライフのために、事前の確認と専門家への相談を!

友人宅のガスコンロからIHクッキングヒーターへの交換は、当初の私の見込み違いから「専用回路の引き込み」という追加工事が発生しましたが、結果として安全で快適なキッチン環境を実現できました。

特に、「ガスコンロの下にオーブン用のコンセントがあるから大丈夫だろう」という思い込みは危険です。IHクッキングヒーター(特に200V機種)の設置には、原則として200V専用回路の増設工事が必要不可欠であることを、今回の経験を通して改めて学びました。

これからガスコンロからIHコンロへの交換を検討されている方は、まずご自宅の分電盤の状況や配線ルートなどを確認し、必ず専門の電気工事業者に見積もりと現地調査を依頼することをおすすめします。費用はかかりますが、安全には代えられません。

この記事が、皆さんの快適で安全なキッチンリフォームの一助となれば幸いです。

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BEFORE施工前

ガスコンロと電子ガスオーブンがついているキッチンのリフォーム施工前です

AFTER施工後

安心安全のためにガスコンロからIHコンロへの取替施工後写真

静岡県浜松市住吉2丁目16-20住吉バイパス沿いスギ薬局さん向かい

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